歯の着色について Q&A
Q.どうして歯が茶色になるの?虫歯ですか?
歯の表面にステインが付着して蓄積すること(沈着)で、黄ばみや黒ずみとなって現れます。他にも、レジン歯(白い樹脂製の歯)が古くなると変色することもあります。
また、加齢によりエナメル質が薄くなり茶色い象が透けることによって黄色く見えることも。その他、虫歯が進行し歯髄が腐ることによって歯が変色することもあります。
ここで基礎知識!!
①ステインとは?
「ステイン」とは歯の着色汚れのことです。毎日歯みがきしても、長い年月の間に少しずつステインは歯に付着して蓄積し、黄ばんだりしていきます。
②ステインの付着する原因とは?
ステインは、食物中に含まれるポリフェノール類と、歯の表面のエナメル質をおおっているペリクルというタンパク質が結びついたもの。一度ついてしまったステインは水に溶けないため、水で口をすすぐ程度では簡単に落ちません。また、たばこの「ヤニ」等は、直接歯に染みついて頑固なステインとなります。
③ステインの原因となる食品例
・ポリフェノール類
タンニン(茶渋・ワイン渋・柿渋)
イソフラボン(大豆イソフラボン)
クロロゲン酸(コーヒー)
・アントシアニン 濃い赤紫色の色素(ブルーベリーやブドウ、プルーン)
・イオウ成分(玉ねぎ・ネギ・エシャロット)
・ビタミンB群 B2黄色 B12ピンク色
このほかにも、
・着色料を使っているもの(お菓子・ジュース)
・色素の濃い調味料(醤油やソース、ケチャップ)
・お茶(緑茶・ウーロン茶・紅茶)
・カレー(ターメリック・天然の着色料)
●汚れがつかないようにする予防法は?
1、ホワイトニング歯磨き粉でブラッシング
2、すぐにうがいする
(3、ストローを使う)
●歯を白くする方法
1、PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)
歯科の専門的な器具、材料を使って歯の清掃をし、口の中の環境を整える一連の治療のことを指します。デンタルフロスや歯間ブラシでの清掃に加え、ブラシやゴム製のチップを先端に取り付けた器具を使って歯の表面を研磨し、フッ素などが配合されたペーストで歯の環境を整えます。
2、オフィスホワイトニング
通院型のホワイトニングのことを言います。
来院していただき、歯の表面を磨き薬剤を塗り、光を当てることにより歯を白くします。
3、ホームホワイトニング
自宅で行う方法で、マウスピースに専用の薬剤を入れて使用します。マウスピースは、ご自身の歯型を取って作製します。個人差もありますが、効果がゆっくりで期間が長くかかります。
Q.ホワイトニングって歯に悪いですか?
ホワイトニング剤には、殺菌作用があるうえ、普通の飲食と同程度の脱灰で済みます。
ホワイトニング直後の歯の表面(ペリクルのないエナメル質)はカルシウムやフッ素を旺盛に取り込みます。つまり、再石灰化がより促進され、歯質を強化し、むし歯予防効果も期待できるのです。
白く輝く歯は清潔感や若々しい印象をあたえます。
ホワイトニングに興味のある方、是非一度ご相談ください。
カテゴリー:Dr.ブログ 投稿日:2017年12月8日