歯科用ウォーターライン除菌装置導入
2019年5月より、院内改装に伴って歯科用ウォーターライン除菌装置
『バイオ・プロテクター』を導入いたしました。
『バイオ・プロテクター』の特徴的な除菌作用として、酸化還元電位(ORP)
の低下が挙げられます。水道水中に混入して増殖する細菌のほとんどは
好気性細菌であり、ORP+200~+800mVの範囲内が生活圏とされ、
この範囲外では呼吸によるエネルギー代謝が阻害され、死滅すると
いわれています。『バイオ・プロテクター』の電極近傍ではマイナス電位の
還元水となり、下流方向の配水も細菌の繁殖を抑制する還元水が
満たされています。
デンタルチェアの治療用水道水は、ユニットの構造上滞留を起こし、
水道水本来の殺菌力が失われて細菌が繁殖する問題を抱えています。
汚染防止には、薬液注入など各種の対策装置が商品化されていますが、
機器への悪影響、維持管理の煩雑さなど未解決の課題が多く、広く普及
していないのが現状です。
『バイオ・プロテクター』は、微弱電力の作用で細菌の繁殖を抑える装置で、
電極部ユニットを水配管中に取付け、通電しておくだけで効果を持続します。
配管材料や末端器具には悪影響を及ぼしません。
『バイオ・プロテクター』の効果については、東京医科歯科大学荒木孝二教授
による研究結果が平成13年日本歯科保存学会その他で発表され、平成16年には
同学会でバイオフィルムの形成抑制効果も報告されています。
参考:『バイオ・プロテクター』パンフレット
東京医科歯科大学医歯学教育システム研究センター
荒木孝二教授の推薦文
保険者に適切な医療機関の情報を提供する
歯科医療情報推進機構の推薦文
カテゴリー:Dr.ブログ 投稿日:2019年7月30日