歯周病菌検出装置導入（orcoa）

私たちの口の中には、５００～７００種類もの細菌が住みついており、歯周病はその中の歯周病原性菌によって引き起こされる病気です。歯周病の発生に関連する歯周病原性菌はこれまでに１０種類ほど確認されており、その中でも歯周病を急激に進行させる悪性度の高い菌はレッドコンプレックスと呼ばれています。
レッドコンプレックスに分類される3種類の歯周病原性菌は、タンネレラフォーサイシア（Ｔ.f.菌）トレポネーマデンティコーラ（T.d.菌）ポルフィロモナスジンジバリス（P.g.菌）があり、特にP.g.菌は歯周病原性菌のボス格で、病原性が非常に高いのが特徴です。
歯周病だけでなく、誤嚥性肺炎、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、アルツハイマー型認知症、低体重児出産、糖尿病など様々な全身の病気と関連が深いことが明らかになっています。

当院では、患者さんの口腔内からプラークを採取し、P.g.菌のPCR検査を行う装置を導入しました。
自身のP.g.菌の菌数を知ることで、歯周病リスクの把握ができるほか、ホームケア、プロケアのモチベーションアップにつながります。P.g.菌の菌数を減らすことが歯周病の進行を遅らせ、ご自身の歯を守ることへ繋がっていきます。
インプラント埋入予定で中等度以上の歯周病の疑いのある方、３０歳以上で矯正を予定されている方に積極的に検査実施しております。
また、ご希望があれば３３００円（税込）で実施致しますのでお気軽にご相談ください。

カテゴリー：予防歯科  投稿日：2022年5月7日