むし歯の治療
むし歯治療の概要

予診票に主訴・全身状態を記入していただき、お口の中全体のチェックを致します。
主訴の部位のみの治療がご希望なのか、全体的な治療を希望なのかを確認した上で治療に当たります。レントゲンは許可を得た上で場合によっては撮らせていただきます。
むし歯・歯周病・欠損・痛み・腫れ・入れ歯の不具合・かぶせ物の脱離・粘膜疾患などに対応致します。また当院は小児歯科も行っており、小児のお子様のむし歯治療の他、フッ素塗布も行っております。
むし歯の原因はなんですか?

歯面に付着する歯苔中の細菌が炭水化物等を代謝する際に発生する酸により歯の硬組織が脱灰・軟化する疾患です。
むし歯を防ぐには、むし歯になる以下4つの条件がそろわないように注意する事がポイントです。
- 歯の質
- 細菌
- 糖分
- 歯を磨くまでの時間
むし歯のレベルはどのように進行しますか?
むし歯の進行の各段階
C1:エナメル質のむし歯

説明
わずかな穴になっています。歯のエナメル質にあり象牙質までは、達していません。
外見
強白濁あるいは茶褐色
場所
歯の溝、歯と歯の接点、歯と歯肉との際
自覚症状
なし
C2:象牙質のむし歯

説明
象牙質まで達しています。自覚症状のないこともあります。気付かないうちに進行しています。
外見
黒褐色の穴(浅)
場所
歯の溝、歯と歯の接点、歯と歯肉との際、修復物の辺縁
自覚症状
冷痛・甘味痛
(ないこともある)
C3:歯髄に達するむし歯

説明
歯髄(神経)にまで達しています。しみるのを放置するとこうなってしまいます。
外見
黒褐色の穴(深)
場所
歯の溝、歯と歯の接点、歯と歯肉との際、修復物の内部
自覚症状
温痛・自発痛(ないこともある)
C4:歯根に達するむし歯

説明
根の先、顎の骨にまで病変が達しています。放置すると、歯肉だけでなく顔まで腫れたり、ひどく痛むことがあります。
外見
黒褐色の穴(深)
場所
根の先の病変はレントゲンにて調べる。
自覚症状
咬合痛・自発痛(疲れたり、免疫力の落ちたときにでやすい)
根管治療とはどのような治療ですか?

歯髄と汚染された象牙質をきれいに取り去り(抜髄治療または根管治療)、消毒をして、根管内にぴったりと材料を詰めてふたをし、歯を抜かずに保存するために行う処置です。
根管内を完全にきれいにすると、歯髄の先から顎に押し出されていた膿もなくなり、根の先の炎症も治癒します。
炎症で溶けた骨も再生し、治療がうまくいけば、歯髄の生きている歯同様に長く使うことができます。複雑な治療で、治療には時間がかかり、5~6回あるいはそれ以上の通院が必要になることもあります。
すでに、神経を取る治療をしてあった歯が、再び悪くなる場合もあります。こうした場合も、根の中をきれいにして細菌をできる限り取り除く必要があります。
しかし、治療が困難な状況になっていたり、あるいは根管を探すのが難しい場合もあります。いずれにしても、さらに複雑で高度な治療となります。
C3・C4ともなると、残念ながら治療できない場合もあります。診査・診断の結果、治療をしても歯を救えないと分かった場合は、抜歯することになります。
歯の表面が白くなっているんですが、むし歯ですか?

初期むし歯ですが直ぐに治療する必要はありません。フッ素入り歯磨剤でしっかり磨くことで元の状態に戻ることを期待します。